溜池山王エリアのランチに最近ハマっているのですが、なんだかすごいお店を見つけてしまいました。
それが今回ご紹介する【ツッカベッカライ カヤヌマ】。
こちらはなんと、オーストリア国家公認の日本人マイスターが立ち上げられたお店で、そのマイスターもなんと日本人でただ一人とのこと。一体どれだけ美味しいのでしょう。
ここでふっと思ったのですが、ヨーロッパ中部や西部のお菓子でよく私たちが口にするものって何だろう、という疑問。
イタリアはドルチェ、フランスはスイーツ、アメリカ・イギリスはデザート。ドイツは?やオーストリアは?
ドイツはバームクーヘン、シュトレンくらいしか思い浮かばない・・・。と思った瞬間、今回のお菓子がさらに楽しみで仕方なくなりました。
ツッカベッカライ カヤヌマとは
※2019年には文化庁長官賞も受賞されました。
訳すと「かぬやまのお菓子屋さん」というのが店名となります。
ツッカベッカライ カヤヌマの外観・内観
溜池山王近くの路地裏にひと際きらびやかな外観が目を引きます。
なんと、こちらは店内撮影NG。以前訪れた高級ケーキの【インデミスギノ】も店内撮影NGでした。格式上がると店内のケーキも撮影が難しくなるのですね。
店内はメイド服を着た女性が3人ほどいて、一つ一つ丁寧にケーキの説明をしてくださいます。
この後何度かお店に訪れましたがお店の前に高級車が止まり、お土産にいくつか飼っているお得意様がいらっしゃいました。すごすぎる。
ツッカベッカライ カヤヌマのケーキ
さて、余談からのケーキ。箱がとってもオシャレです。ドイツ語のアルファベットってなぜこんなにオシャレなのでしょう。
ザッハトルテ 864円
これが一番人気のザッハトルテ。ここで「ザッハトルテはオーストリア菓子なのか」と知りました。ウィーンの伝統菓子なんですね。それにしても上品すぎる・・・。こんな美味しいザッハトルテ食べたことない・・・。
自家製のチョコレートコーティングの中はチョコレートスポンジとアプリコットジャム。口に入れた瞬間スポンジがふわっとするのに弾力があり、でもチョコレートのしっとりさがあって・・・私の語彙能力では形容しきれない美味しさ。別売りの生クリーム(200円)を添えることもできます。
こちらプレゼント用にザッハトルテ用の可愛い箱に詰めることもできます。(箱は別売り)予約なしは一人5個までの購入制限あり。お昼過ぎになると高確率で売り切れになるのでお目当ての方はお早めに。
■ザッハトルテの”甘い7年戦争”■
ここでちょっと豆知識。
オーストリアの首都ウィーンの伝統菓子であるザッハトルテの歴史が面白い。
「ザッハトルテ」は当時16歳だったフランツ・ザッハが飽食していた貴族に向けて考案したお菓子。このお菓子で頭角を現したザッハは「ホテルザッハ」を開業。しかしその後財政難に陥ります。そこで資金援助をしたのが王室御用達菓子店であった「デメル」。デメルは援助を条件にザッハトルテの販売権を得ました。
しかし、どこかのタイミングで非公開にしていたザッハトルテの秘密のレシピが世の中に漏れてしましました。この事件でザッハはデメルに商標使用の差し止めを求め裁判を起こします。実にこれが7年にも及ぶ裁判に至り、これを「甘い7年戦争」と呼びます。(俗語)
のちに双方で販売することが裁判で決定。ザッハのザッハトルテは「オリジナル」としてアプリコットジャムを中に挟み、デメルのザッハトルテは「デメルのザッハトルテ」としてアプリコットジャムを表面に塗るものとしました。
※トルテはドイツ語でタルトのこと
これを知ると、ツッカベッカライのザッハトルテは「オリジナル」仕様なんですね。
ケーゼクレーム 432円
こちらはクリームチーズの中にブランデー漬けされたさくらんぼうがごろりと入ってます。
チェリーの甘さと洋酒のぴりっとした感じ、そこにクリームが口の中で広がるからいつまで食べていたい。
アプフェルシュトゥルーデル 756円
No image・・・・。
美味しすぎて勢いで食いつき、写真撮るのを忘れてしまいました。(なんてこった)
パイ生地でりんごを包んだオーストリアの代表的なパイ。アメリカンパイのような「さくさく」ではなく「しっとり」したパイ。こちらは期間限定で10月から3月までに店頭に並びます。
最後に
国が認めるオーストラリアのお菓子は上品で言葉に表せないほどの美味しさでした。お土産菓子として申し分のないお店ですし、自分のご褒美スイーツに訪れても良いですね。ここのお菓子を知らずにオーストリア菓子は食べられなさそう。
■平均予算(個):1000円以下
■利用シーン:記念日/お土産/
■検索ワード:オーストリア/焼き菓子/お土産に喜ばれる/アンティークな外観/
店名:ツッカベッカライ カヤヌマ (Zuckerbäckerei Kayanuma)
ホームページ:http://www.z-kayanuma.com/
営業時間:[月~木・土] 11:00~18:00
[金]11:00~18:30
席数:テイクアウトのみ
定休日:日曜日、祝日、第1/第3/第5月曜日
住所:東京都港区赤坂1-4-5 栢沼ビル 1F
電話番号:03-3582-5689
アクセス:東京メトロ銀座線 溜池山王駅徒歩3分
東京メトロ南北線 溜池山王駅徒歩4分
東京メトロ丸ノ内線 国会議事堂前駅徒歩7分
備考:
※店舗情報は変更されている場合もございますので、予めご了承願います。
※情報の確認は、各店舗へご連絡願います。
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