【5G】5Gって一体なに?どういったことが出来るようになるのか超簡単に解説。

  • 2020年2月12日
  • 2020年2月16日
  • 豆知識

 

いよいよ2020年の春にリリース予定となっている「5G」。Android端末や新型iPhoneもオリンピック後には5G端末が販売される予定となっています。

しかし、5Gは「何がすごいのか」「何ができるのか」あまりピンとこない人もいるのではないでしょうか。メディアでも多く取り上げていますが、「正直専門用語多くてよくわからない・・・」ということもあるかと思います。

そこで今回は5Gについて、まずはこれだけ知っておきたいという点を分かりやすく簡単に書き上げました。これをきっかけに5Gに対する興味関心や、これから増えていくソリューションについて「あぁ、なるほどそういうことね!」と、ちょっぴり物知りな女子になっちゃいましょう。

 

5Gって何?

そもそも5Gとは何のことなのでしょうか?

Gは「ジェネレーション」のこと

5Gの「G}とは「ジェネレーション(世代)」を意味します。今まで通信システムの進化を現し、5Gまでには1G、2G、、、、とあったわけです。

 

世代ごとに変わってきた通信システム

今回5Gまでの進化を遂げるまで、通信システムは大きく変わってきました。人によっては「あ、懐かしい~!」と思う人もいるかもしれません。


G:1980年代 アナログ携帯電話

平野ノラの「しもしも?」の時代。当時販売された「ショルダーフォン」は2~3kgほどの重さで、月額基本料は2~3万円ほど。本体価格も2~30万ほどと、持ち歩くのは企業の社長さんなどが主流でした。今考えると想像もできませんが、当時はとても画期的な技術革新であり、外出先で、しかも好きなタイミングで連絡ができるということが非常に珍しいことでした。

G:1990年代 メールの誕生

1Gから携帯が普及し、より便利な技術革新を遂げたのが2G。
NTTdocomoiモード、KDDIEZwebJ-PHONEが「写メール」がスタート。
インターネット通信を使用したメールが使えるようになったことで、ビジネス、家族、恋人、あらゆるニーズに答え、爆発的に普及しました。また、「写メール」の流行で携帯電話に「カメラ機能を搭載」するなど、2Gの時代から「〇〇画素数の携帯電話」という写真がどれだけキレイに撮れるかで端末を選ぶ傾向がありました。

G:2000年代 インターネットがさくさく使える

2Gではインターネトは使えますが、スクロールすると「カクカク」した画面が気になっていたところ。3Gではそれらが解消されたことで、動画配信やSNSなどが一気に普及しました。YouTubeやTwitter、Facebookが誕生したのも実はここから。そしてはじめてiPhoneが発売されたのも2000年代でした。すでにiPhoneは4Gで巻き起こるリッチコンテンツブームを見据えて販売されたものでした。

■4G:2012年 スマートフォンのための技術革新

「よく使うアプリのホーム画面」の写真

2012年以降からはスマートフォンが普及され、動画配信サービスやSNSなどのコンテンツを利用し、「個人が情報発信」する時代へ突入しました。これらができるようになったのも、大量のデータを高速で送受信できるように技術革新したためです。他にもキャッシュレス決済や便利アプリの配信など、スマートフォンは電話やメールで連絡をとるだけでなく、生活を豊かに、またビジネスチャンスを掴む機会が増えた時代となりました。
他にも2G、3G時代にあった「地下鉄だと繋がらない」「地下や高層階だと繋がりにくい」「都心を離れると圏外になる」ということがほとんどなくなったのではないでようか。

☆補足LTEとは3.9Gのこと。ほぼ4Gに近いため4Gと言ってもOKです

■5G:様々なモノとモノを繋ぐ(IoT)技術へ

「カラフルなボケと都市夜景」の写真

1~4世代までは私たちが普段持ち歩く携帯電話、スマートフォンが変化してきた歴史ですが、5Gはスマートフォンから飛び出し、私たちの身の回りに溢れるありとあらゆる「モノ」に通信が走る世代に突入します。詳しくは後述に記載していきますが、モノに通信が走るということは自分たちの意思で遠くからでも「モノ」を操作し、ありとあらゆることが実現可能になってくる時代になるということが言えるでしょう。

※IoT:Internet of Thingsの略。モノとモノがインターネットに繋がること。

 

これだけは知っておきたい5G

難しいことはよくわからない!ということで、せめてこれだけは押さえたい5Gについてのポイントを書いていきます。

5Gの通信システムの特徴

超高速・超大容量

超低遅延

多接続

この3つをまず抑えましょう。

高速・大容量

大きいデータでも高速通信が可能になります。
例えば動画も高画質画面や3D映像など、情報量の大きいデータでも快適に視聴することがでできるように。
これにより、現場の臨場感など、離れている場所からでも感じることができるようになります。

低遅延

2G、3Gに比べ、4Gではかなり改善された通信スピード。しかしたまに「んー繋がるのが遅い」と思うことがあるかと思います。
それがなんと5Gでは、人間には感知できないほどの遅延しか起こらないため、実質インターネットの繋がりに対するフラストレーションを感じなくなります。

このタイムラグがなくなることで、例えばオンラインゲームなど、常にリアルタイムで楽しむことが出来ます。

多接続

イベント会場や人が多く集まるところへ行くと、ネットが繋がりにくいなど経験したことがあるのではないでしょうか。大みそかのあけましておめでとう連絡や、災害時のその時間帯に多くの人が通信環境を使用することで、繋がらないということを経験したことがあるかと思います。

5Gでは一度に多くの人が同じ場所、同じ時間帯に通信利用したとしても快適なネット環境を維持できます。

※多接続に関しての盛り込みは先送りされる見込みです。

5Gで変わるビジネス

「ビジネスって言葉がちょっと堅苦しい」「普段の生活に関係ないんじゃない?」と思うかもしれません。いいえ、5Gによるビジネスの展開方法についてちょっと勉強しておくだけで、自分がこれから利用するサービスについてアンテナを張ることができます。時にはそれがスマートな生活や節約に繋がることもあります。ここではほんの少し、この言葉だけ知っておきましょうというポイントに触れていきます。

XaaSとは?

「X(未知数)+aaS(サービス)」のこと。要は「5Gによって様々なサービスが実現するよね」ということです。
これには種類があり、「SaaS(サース:ソフトウェアサービス)」、「RaaS(ロボティクスサービス)」「MaaS(モビリティサービス)」など様々あります。

ソフトウェアのサービスとはアプリなどを使用して受けられるサービス。例えばクラウドサービスと言われるもの。みなさんのづまーとフォンの中にある写真や動画、音楽データをインターネット(クラウド)に保存していたりしませんか?そういった、インターネットをなどを介したサービスのことを言います。

ロボティクスはロボットによるサービス。例えば介護や家事代行、ホテルなどの受付をロボットが行ってくれるサービスなどが挙げられます。
モビリティは移動手段サービス。車の配車や自動運転などがこれに当てはまります。

このように5Gはアプリ、生活、移動手段など私たちの生活に役立つサービスが生まれる可能性を秘めています。これらの5Gによる可能性あるサービスを総称して「XaaS」と言います。

5Gで出来るようになること

私たちの生活に5Gはどんな影響をもたらしてくれるのでしょうか。

臨場感あるライブやスポーツ観戦

スポーツ会場やイベント会場の様々な場所にカメラを設置しすることで、自分の好きなアングルから人物を映し出し、全国配信するということが実現します。
間近で選手、アイドルを観ることができるので、ある意味どこにいても自分だけの特等席で閲覧することが可能になります。

すでにNTTドコモではラグビーW杯でプレ利用、「新体感ライブ」というサービスではあのジャニーズを身近に楽しめるというプレサービスの他、ソフトバンクでもバスケット大会での実証実験等、確実に近い未来に実現可能となってきました。

スマートハウス

自宅にある家電製品を全てネットに繋ぎ、管理ができるようになります。今でも「スマート家電」という言葉を聞きますよね。

例えば冷蔵庫がインターネットに繋がっていることで、「豚肉の賞味期限が明日ですよ。冷蔵庫の中にキムチがあるので豚キムチはどうですか?」と賞味期限を知らせてくれたり、それを消費するための料理を教えてくれたり、カロリーや栄養計算をしてくれる冷蔵庫なんかも誕生するかもしれません。

他にも外から炊飯器のスイッチを入れてくれて、家に帰ったらホカホカのご飯が待っている。お風呂を沸かしてくれたり、空調の調整してくれたりなど、外出先で空調や炊飯、お風呂の準備、洗濯機やテレビ録画など調整することが可能になります。

ウェアラブルデバイス

ヘルスケアジャンルで期待されるのがウェアラブルデバイス。からだに身に着けるタイプのコンピューター装置のことです。わかりやすいものだとスマートウォッチなどが挙げられます。現在でもクレジット決済や健康管理を行ってくれるタイプが販売されていますが、これも5Gによってより進化を遂げると期待されています。
心拍数による健康管理だけでなく、身に着けている本人が異常事態なのかどうかを判断し、それを感知した救急機関などが駆けつける、ということも実現可能になります。

スマートシティ

街がネットワークに繋がることで、新しいサービスの誕生が期待されています。雨や災害、工事に伴う交通渋滞の回避だけでなく、交通に関しての情報を集めることによって、自動車運転なども無人化する未来が近くなります。
他にもスーパー、コンビニなどが無人化、無人化自動車による食品宅配サービスなど様々な暮らしに便利なサービスが誕生しそうです。

キャッシュレス

現在もあるキャッシュレスサービスはさらに進化を遂げ、「支払い」という動作が必要なくなるかもしれません。それがamazon goなどのサービス。お店にある品物を選んで持ち帰るだけで自動決済手段が生まれます。

ゲームを全世界みんなで

YouTubeでも人気ジャンルであるゲーム実況も5Gによって、配信者が「今からみんなでオンラインゲームをやろう!」と募集した瞬間に即座に繋ぎ、参加できるということも実現可能になります。

自動運転

モビリティサービスで一番期待されているのがこの自動運転によるサービス。会社までの通勤で仮眠をとる、デート前の移動中、車の中で化粧や動画、読書など自ら運転する必要がないため非常に便利なサービスとなります

 

5G開始のスケジュール

「卓上カレンダーのチェックマーク」の写真

実は2019年4月にアメリカ、韓国ではすでに開始されています。しかし、これは日本が遅れているわけではなく、話題性(世界初という名目)のために早く開始されていることもあり、開発、リリースしては更改を繰り返しているようです。
日本では2020年3月頃に、大手キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)、6月に楽天モバイルから5Gが開始される予定です。
※ドコモは「春」と発表していますが、KDDIやソフトバンクが3月のためおそらく3月になるでしょう。

その後、2020東京オリンピック頃に5G対応のアンドロイドやiPhoneの発売、2023年頃には3Gが終了が、2027年頃コネクテッドカー、VRなどが普及されると計画立てられています。

基本料金

気になる5Gの基本料金ですが、まだ発表はされておらず、NTTドコモの吉澤社長は「少し金額が上がる」と話しています。また、現在のように「〇GBで〇円」という料金体系ではなく使い放題で定額になる見込みです。

現在韓国の5G利用料金は8000円ほど。韓国は日本に比べ物価が低いですがこの金額のため、日本ではこれ以上の金額ではないかと予想されます。

参考図書

今回の記事で参考にした図書をご紹介いたします。ご自身でも情報をとりたい、5Gをさらに知りたいという方は参考にしてみてください。

難しいことはちょっと苦手、という方にオススメ。イラスト付きで文字が少なくわかりやすく5Gについて記載されています。

created by Rinker
日本経済新聞出版社

 

最後に

いよいよ5Gがスタートします。私たちの生活は一変し、雇用の形も変わってきます。「AI(人工知能)による雇用の激減」が問題視されていますが、それはどうでしょうか?私たちが肉体的労働時間が減ることで、より人間らしい「考える」という時間に特化し、新しいサービスが増え、それに伴う雇用も増えると思っています。是非新しい時代に合わせた女性の生き方や働き方について考えるきっかけになればと思います。

 



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